様々な産業・業界において人材不足が深刻となる中、従業員・スタッフを自社に繋ぎとめることができずに経営破綻に陥ってしまったケースが急増しています。
人手不足倒産過去最高
帝国データバンクの調査によると2024年に従業員・スタッフの退職や採用難、人件費の高騰など人手不足が要因となる人手不足倒産件数は累計で342件発生しました。
これは2013年の調査開始以降過去最高を2年連続で更新するとともに昨年対比で130%となっています。
※画像出展元:帝国データバンク
また、人手不足を現在感じている企業の割合は2024年12月時点で52.6%となり新型ころウイルスの感染によるコロナ禍の期間に一時的に緩和された2020年以降急上昇し、そのまま高どまりが続いている。
併せて、「団塊の世代」と呼ばれるほとんどの人が後期高齢者となり、労働者の高齢化も深刻度を増しています。
建設・物流業は特に人手不足倒産が急増!
342件の人手不足倒産のうち業種別では建設業が99件と最も多くその次に物流業が46件となっており、2業種で全体の42%を占めている。
2024年問題に直面した両業種が高い割合となっており、この傾向は今後も続くことが予想されています。
※画像出展元:帝国データバンク
この流れはもっと加速すると想定し対策を!
この人手不足の状況は全産業・業種で加速しますし、特に先述の2業種では労働者年齢も高いことから平均以上で加速することが想定されます。
もちろん、賃金アップで従業員・スタッフを引き留められればいいのですがそれだけ企業体力も削られてしまいます。
採用・人事評価などなど採用から雇用ももちろんですが、根本的な労働力に対するフレキシブルな考えと備えが必要になってきます。