Uber Eatsや出前館を始めとしたフードデリバリーサービス。
コロナ禍で注目を浴びた今では日常で使う方も増え食事の一つの選択肢として定着しています。
そのフードデリバリーサービスを支えるのが配達員です。
ただ、最近その配達員の報酬単価が激減してきているといいます。
一時期は稼げる副業として人気
新型コロナウイルスが猛威を振るった期間、フードデリバリーサービスの配達員はいわゆる
「稼げる副業」
として人気を集めており、月収100万円を超える配達員なども現れニュースでも連日取り上げられていました。
コロナ禍も落ち着き変化が
何人かのフードデリバリー配達員の方にヒアリングをしてみましたが、コロナ禍が落ち着き始めた頃から徐々に稼ぎに変化が出てきたようです。
ヒアリングしてみると全盛期と比較するとその収入は25%~50%減少しているようでした。
要因①報酬単価の減少
まず要因の1つとして考えられる(ヒアリングしてみた皆さんが総じて言っていた)ことは
「報酬単価の減少」
です。
例えばUber Eatsなどでは報酬の改訂以前は配達距離が長ければ配達料金も増えていたが、改訂後は配達距離だけでなく時間帯やエリアなども配達料金の算定項目になりました。
それにより実質的な報酬引き下げにつながりました。
(ただ、その後再度改訂されましたが皆さんは総じて最初の頃には戻っていないと言っていました。)
要因②需要と供給のバランス
コロナ禍においては需要と供給のバランスは需要が多かったのに対し、現在ではフードデリバリーの注文総量は生活に定着したとはいえ、一時期と比べると落ち着いてきてしまっています。
それに対し、特に主要都市では配達員の数が多いためその需給バランスが崩れてきてしまっているのも要因の一つのようです。
配達員以外の仕事を探す人が増加
今回ヒアリングした方々の中には既に配達員の副業をやめ他の副業を始めている人もいましたし、実際にまだ配達員を続けている人のほとんどの方が他の副業を探しているということでした。
それだけ今は稼げる副業ではなくなってしまったようです。
まとめ
人手不足に悩む運送業界においてこのニュースは実は明るいニュースになるかもしれません。
副業として働きたい方は年々増加傾向にあります。
ただ、副業を受け入れる企業が少ないのが実情です。
もしも運送・物流業界で副業を受け入れる仕組みや働き方があれば人材不足の一つの解決のカギになるかもしれません。